家具や生活用品を引き継ぐ住まいを考えたきっかけ

私はこれまで、アメリカとフィリピンで住宅を借りた経験があります。
どちらの住宅にも、家具だけでなく、生活に必要なものがひと通り備えられていました。契約を交わして鍵を受け取ったその日に、「今晩からここに泊まろう」と思うことができました。
キッチン
冷蔵庫、電子レンジ、調理器具一式、食器、スプーン、フォーク、ナイフなど
寝室
ベッド、きれいに洗われたシーツ、枕、枕カバー、クローゼット、ハンガーなど
リビング・ダイニング
ソファ、ダイニングテーブル、椅子、ペン、メモ帳など
シャワールーム・トイレ
石けん、シャンプー、トイレットペーパーなど
そのほか
全部屋にカーテン、洗濯機、タオルなど
退去するときも、住宅に備わっていた家具や生活用品を持ち出す必要はありませんでした。自分で購入したものについても、次の入居者が使えそうなものは、そのまま残していくことができました。
日本でも、家具や生活用品を引き継ぐ文化を広められるでしょうか

日本には「もったいない」という言葉があります。まだ使えるものを大切にする考え方は海外でも知られており、日本らしい価値観の一つとして紹介されることもあります。
また、ホテルや温泉では、多くの方が備え付けのシャンプーや石けんを利用しています。
引っ越しの際、使いかけの消耗品や、まだ使える生活用品などを梱包して持ち運ぶと、かえってコストが高くなることがあります。そのため、「まだ使えるのにもったいない」と思いながら処分することも少なくありません。
次の入居者が必要に応じて使えるように残しておくことができれば、退去する人と入居する人の双方にとって便利なのではないでしょうか。
このような住まいが役立つかもしれない方
利用する方
- 災害で住まいを失った方
- 建て替え・リフォーム中の仮住まいを探している方
- 転勤・単身赴任の方
- 進学・就職で新生活を始める方
- 高齢者の住み替えを検討している方
- 実家の近くで一時的に生活したい方
- 地方移住や二地域居住を試してみたい方
- 初期費用を抑えたい方
- 結婚や同棲などで新生活を始める方
- 子育て世帯
- 日本で生活する外国人
- 地域での暮らしを体験してみたい方(国内外を問わず)
- DVや家庭事情などで急いで住まいが必要な方
- できるだけ物を所有せずに暮らしたい方
貸す方・住宅を所有する方
- 空き家や使っていない住宅を活用したい方
- 家具や生活用品を処分せずに済ませたい方
- 家具や生活用品の処分費用を抑えたい方
- 家財整理の負担を減らしたい方
- 家具や生活用品がある状態で借り手や買い手を探したい方
- 売却や解体など、住宅の今後を考える時間を確保したい方
- 将来、自分や家族が住める場所として住宅を残したい方
- 廃棄されるごみを減らしたい方
- 社会貢献につながる形で住宅を活用したい方
- 家や家具に残る家族の思い出を次の利用者へ引き継ぎたい方
災害時にも役立つ可能性

このような住まいを利用する予定がない方にとっても、災害時には役立つ可能性があります。
日本では、地震や豪雨などの災害によって、多くの方が突然住まいを失い、避難生活を余儀なくされることがあります。
家具や生活用品が備わった住宅が各地にあれば、仮設住宅が整うまでの間や、自宅を修繕できるようになるまでの一時的な住まいとして活用できる可能性があります。
実際にどのような形で運用するのがよいのかは、今後さまざまな検討が必要ですが、平常時だけでなく、災害時にも役立つ仕組みとなる可能性があるのではないかと考えています。
アンケートのお願い
家具や生活用品を引き継ぐ「ホームリレープロジェクト」では、こうした住まいについて皆様の声を伺い、寄せられたご意見やアンケートの集計結果を共有していきます。
このプロジェクトに関心をお持ちいただけましたら、ぜひアンケートにご協力ください。
